嵐のメンバーとして国民的人気を誇った松本潤さん。グループ活動休止後も個人としての存在感を高め続け、俳優として確かな評価を築き上げています。2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康役を演じ、大きな転機を迎えました。さらに2024年には個人事務所を設立し、俳優にとどまらない“表現者・松本潤”としての新たなステージに進んでいます。
NHK大河ドラマ『どうする家康』が示した松本潤の進化
2023年の大河ドラマ『どうする家康』は、松本潤さんにとって初の大河主演作品となりました。これまで王子様的なイメージで見られることの多かった彼が、内向的で決断力に欠ける若き家康を演じ、徐々に戦国の覇者へと成長していく過程を体現しました。
初期は不器用で臆病な青年像を、終盤には天下人としての覚悟と孤独を背負う成熟した姿へと変化させる、1年にわたる役の重厚な変化は、松本さんの演技力の新たな側面を視聴者に知らしめました。
写真集で見せた“役を生きる”姿勢
『どうする家康』の撮影を記録した写真集『JUN MATSUMOTO 20220830–20231026 THE RECORDS OF DAYS OF LIVING AS IEYASU』では、徳川家康という人物に真摯に向き合う日々が収められています。タイトルに“living as IEYASU”とある通り、役としてではなく一人の人間として家康を生きた姿勢が、写真からも伝わってきます。
俳優としての在り方、役に対するアプローチに対するこだわりの深さが感じられる一冊として、ファンだけでなく演技に関心のある層からも注目されました。
MJC Inc.設立という次なるステップ
2024年、松本潤さんは自身の個人事務所「MJC Inc.」を設立しました。会社設立に際して掲げた理念は、「表現と創造を通じて、人の心を動かし、未来を照らす」こと。松本さんは「Chief Entertainment Officer」として、自身が関わる作品に責任を持ち、企画・制作から表現までを担っていく新たな体制を築いています。
この一歩は、単なる“独立”ではなく、松本さんが今後目指す「表現者としての自立」を意味するものです。
エージェント契約で多彩な活動が可能に
松本さんは「株式会社一瞬と永遠」とエージェント契約を結び、より柔軟な形で活動の幅を広げられる体制を整えました。このスタイルはハリウッドなどで主流の働き方であり、より自律的かつ戦略的なキャリア設計が可能になります。
その結果、俳優業だけでなく、舞台、映像制作、ディレクション、国際的なコラボレーションなど、表現の幅を多次元に拡張できるポジションに立ちました。
舞台『Love in Action』の世界配信という国際展開
松本潤さんが出演した舞台『Love in Action』（日本語タイトル：正三角関係）は、野田秀樹さんの作・演出で、2024年にロンドンで上演されました。その収録映像が世界に配信されることが決定し、松本さんの演技が世界中の観客に届くことになります。
言葉や文化を越えて届けられる舞台の力と、それを担う松本さんの表現力に期待が集まっています。
まとめ
松本潤さんは、アイドルとしての華やかなキャリアを礎にしながら、大河主演という大きな挑戦を経て、今では“俳優・表現者”としての確固たる地位を築いています。独立後もブレることなく、着実に新たな表現の可能性を追い続けている姿は、多くのファンに希望と刺激を与えています。
これからの松本潤さんが、どんな物語を創り出し、どんな世界に挑戦していくのか。今後の動向にも目が離せません。
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